【導入事例】用件別、担当別の呼び分けで 効率UP!6工場に導入 – 金属加工メーカー様
2025.07.17 工場関係工場アンドンなどソネット君導入事例お役立ち情報

画像はイメージです。
このたび、複雑形状の高難度部品を得意とする金属加工メーカー様の6工場に、無線アンドンシステムを導入いただきました。
現場ごとに異なっていた呼出し手段を統一し、対応者ごとに「色分け表示」で分かりやすく区別。さらに、受信内容を取捨選択できる仕組みにより、現場の混乱を減らし、対応力の向上に貢献しています。
導入前の課題
こちらのメーカーでは工場ごとに呼出しの運用方法が異なり、統一感のなさが現場の混乱を招いていました。
特に以下のような課題が顕在化していました。
- 工場ごとに呼出し方法がバラバラ
- 誰への呼出しかが不明瞭で、「対応の優先度が分からない」
- 安価な市販ベルでは、「表示が見づらく、気づけない」「反応が悪く、作業が止まる」
- 使い勝手の悪さから、生産効率が低下している
導入ソリューション:無線アンドンシステム

打ち合わせ資料。複雑なので一覧にして考えました。
1. 色分けで呼出し内容と対応者が一目瞭然に
呼出しの種類を色で明確に分類し、「液晶携帯送受信機」で表示することで、誰に対する呼出しかが一瞬で分かるようにしました。
- 各設備に「アンドン送信機」を設置
- 職制・リフトマンが携帯する「液晶携帯送受信機」で、色と番号を確認して対応
- 色による呼出しの分類
- 赤・緑: 職制向け呼出し
- 緑・黄: リフトマン向け呼出し
- 緑は基本的にリフト対応だが、対応が遅れると職制がサポート
2. 必要な情報だけを受信する「色フィルター(受信色設定)」機能
ある工程では3色すべての呼出しを受信する必要がありましたが、「情報が多すぎて煩わしい」という声もありました。そこで「受信色設定機能」を導入しました。
- 液晶で受信する色赤・緑・黄を事前に選択できる
- 必要な呼出しだけに集中でき、通知の見逃しや混乱を軽減
- 現場ごとの柔軟な設定が可能で、担当業務に応じた運用が実現
導入機器構成
今回の導入では、以下の機器構成(全工場)となっています。

6工場に導入いただきました。
各工場ごとに必要機器数は異なりました。
アンドン送信機(3接点)は機械に取り付けて、エラー信号で自動発信する機器です。
導入後の期待される効果
導入により、以下のような効果が期待されています。
- 呼出し対応の平均時間が短縮
- 対応の優先順位が明確になり、無駄な動きや二重対応が減少
- 「音が聞こえなかった」「見逃した」などのミスが大幅に減少
- 工場間でシステムが統一され、応援作業や異動時の教育が円滑に
- 色・番号・周波数の設定が現場で完結でき、ライン変更にも柔軟に対応
導入のポイントと今後への広がり
今回の導入では、現場の使いやすさに徹底的にこだわりました。
誰が呼ばれているのか色でひと目で判別できる、受信内容を必要な色だけに絞れる機能など、作業効率と快適さを両立した点が高く評価されました。
また、現場での再設定や構成変更が簡単にできるため、運用を継続しながら柔軟な改善が可能です。
この「かゆいところに手が届く」柔軟性が現場の共感を呼び、現在では他工場からも「うちにも導入したい」との声が上がっています。
今後も、こうした実績をもとに、さらなる現場改善のお手伝いをしてまいります。